日記

2022-09-30 22:51:00

ゆっくり、急げ

いつもお世話になっております。
現3代目店主の息子(弟)です。

東京・西国分寺のクルミドコーヒー店主・影山知明さん書「ゆっくり急げ」という本を何度か読んで勉強させていただいてます。
(実際に1度ですが、店舗に足を運んでみたこともあります。)
私自身共感できる部分が多いなと感じる本です。

「ゆっくり、急げ」とはヨーロッパで古くから用いられる格言。
目的地への到達を急ぐのであればあるほど、むしろ目の前のこと、足元のことを一つ一つ丁寧に進めたほうがいい。
日本でいう「急がば回れ」(※)と近いことわざです。
お店の評判や認知度を上げたいと思うとき、一つの方法に広告宣伝費を大量に使うこともあるが、目の前のお客様お一人お一人に丁寧に向き合うことが長い目でみたら近道ということがある。かといって、のんびりやっていればいいということでもなく、一つ一つには全力を尽くす。

著書のまえがきに記載されているものですが、私自身焦る気持ちにも向き合いながら、一つ一つ前に進めていきたいと思います。
じっとしていて勝手にお客様が増えることはないと思いますが、アクセルの踏み過ぎによってお客様からの信頼を失ってしまうかもしれない。
(池亀をより多くの方々に早く知っていただきたいという気持ちは勿論ありますが、)まずは目の前のことを、一つ一つ全力で、一人一人のお客様に喜んでいただけるよう行動していきたいと思います。
今はHP・ECサイト構築、販促物作成、SNS発信など両親の協力の元、何でもかんでも外注せずにまずは自分でやってみる。
(やったことのない、むしろ苦手で避けてきたため)スピード感が遅い部分や質も低いという部分はあります。
ただし、できないことでもやってみる、一人一人が主体的に行動する等、長い目線での企業文化醸成に向け自分で体現してみることや、池亀の思いや人となりみたいな部分を自分の言葉で(うまくはないが血の通った)表現できるなどという良い面もあると思ってます。

私の今の主な仕事はいかに池亀を知っていただくか。
初代~ここまで事業をつないできたように、これからも食を通じてお客様に喜びをお届けできるように。
まだ何も成し遂げたわけではないですが、ゆっくり急げの精神で行動していきたいと思います。

(※)室町時代の連歌師の詠んだ歌 「もののふの矢橋の船は速けれど急がば回れ瀬田の長橋」が語源で、当時近江から京に上るのに琵琶湖を舟で渡るのが速いが、比叡山からの強風で転覆が危険なので、回り道だが瀬田の長橋のほうが安全だということを詠んだ歌。