日記
【季節のお料理 冬 能登の寒ブリ】
いつもお世話になっております。
現3代目店主の息子(弟)です。
不定期で更新しております季節のお料理のブログです。
池亀(実店舗)のコース料理やおせちの一品としても提供する冬の一品、能登の寒ブリについて紹介します。
1.能登の寒ブリがおいしいワケ
七尾の海は灘浦から能登島までの富山湾に面した海域となる地域を外海と、七尾湾内の内海に分けられます。能登半島に沿って対馬海流が流れ込み、魚が回遊する通り道に当たる外海では、昔からブリやたらなどの回遊魚を待って獲る定置網の漁法でブリが漁獲されています。
また、夏から秋にかけ、餌の豊富な北海道の海域で育ち、冬が近づくと産卵の為に東シナ海へ向けて南下を始めます。その途中で能登半島が壁となり、七尾湾にもブリが入ってきます。回遊や産卵の為に栄養を蓄え、厳しい寒さの日本海にもまれることで、脂のノリが良く、身も引き締まるので、能登の寒ブリは格別です。
2.鰤起こし
北西の季節風が吹き、新しい冬が到来する頃に身が引き締まり、脂ののった大きな寒ブリが日本海を南下し、能登半島に回遊してきますが、11~12月初旬の初冬の荒れた天候(とどろく雷鳴)が鰤の季節を知らせてくれます。この初冬の荒れた天候のことを北陸地方では「鰤起こし」と呼び、ブリ漁の始まりの合図となります。
3.食べ方はいろいろ
当店では、お刺身、鰤しゃぶ、ぶり大根、カマ焼き等様々な食べ方をお楽しみ頂けます。お刺身はお醤油で食べるのが一般的ですが、脂のノリが良い能登の寒ブリを最後までおいしく召し上がっていただけるよう、当店ではポン酢に大根おろしと一味を薬味に召し上がっていただくことが多いです。
お食事の冬のコース料理では、鰤をメインとするコース料理もご用意しております。
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