日記
2022-11-10 00:33:00
日本の歳時記勉強中
いつもお世話になっております。
現3代目店主の息子(弟)です。
食の勉強をしておりますが、和食(日本料理)においては歳時が切り離せないものではないかと感じております。
正月から始まり日本にはいろいろな歳時がありますがその由来や時代背景があるのか。そしてどのように現在のような形になったのか。
例えばお正月のおせち料理にも意味があり、おせちに詰められる一品一品に意味があります。
新年を迎えるにあたって歳神様をお出迎えし、新年を祝い、五穀豊穣、子孫繁栄、家内安全、不老不死などを祈り、縁起の良い海や山の幸を詰める風習からお節料理が一般的に。また、めでたさを重ねる意味も込められ、重箱に詰めて作られます。
正月3が日は、かまどの神様に休んでもらう買い物や料理などの家事をお休みにするという意味も込め、保存のきくものになったとも。
代表的な料理である祝い肴(※)には、黒豆(:邪念払いの意味を持ち、黒く日焼けするほどにマメに働けるように。)、数の子(:卵の数が多いから子孫繁栄を願う縁起物)、たたきごぼう(:地中深くに根が入っていくので、家の基礎が堅牢であることを願う)があります。
(※)3品とお餅があればおせちの形が整い、お正月が迎えられるとされる。尚、関東では黒豆、数の子、田作り(五万米)が祝い肴とされるようです。
(私なりの解釈ですが)昔の方は、現代と比べると技術・医療等発達しておらず、自分たち自身謙虚であられたのではないのかなと感じます。また食も農耕採集を自ら行うため、その厳しさをよく知っていたからの行動だったのではないかと。食べ物があるのが当たり前の時代になった今でも歳時と食は商戦の目玉とされておりますが、その背景や本質を捉えたうえでお客様への提供していきたいと思います。