日記
エネルギー400年史
いつもお世話になっております。
現3代目店主の息子(弟)です。先日、エネルギー400年史(リチャード・ローズ)という本を読みました。前職は石油業界に従事しておりましたが、そういえばエネルギー全体でどういう歴史をたどってきたかを深堀していなかったと思い、読み始めました。今では想像はつかないですが、電気がない時代は灯りがなく、木材を燃やして暖や灯りをともしておりましたが、(有限である)木材が無くなると、代替品として石炭を使用するように。石炭の発掘で出てくる水をくみ上げるために、蒸気機関が生まれ、産業革命の動力として多大な影響力を及ぼしました。石炭の価格が高くなる(他にも環境要因等も)と、石油が使用されるように。またそのころには車が登場するようになりました。(以前の動力のメインは馬)、意外な発見でしたが、最初はガソリン車よりも、電気自動車や蒸気機関車などが使用されていたそうです。ただし、インフラを整えるのはガソリンが最も安価にそろえることができたことなどもあり、ガソリンが車の動力として主役となっていきました。さらには1950年代頃には再生エネルギーや原子力等も発明され、今日のエネルギー構成比になっているという流れです。簡単に新しいエネルギーが見つかっているように感じますが、研究者や開拓者、様々な人の血のにじむような努力(時には運)も含めて、今の安定供給が実現しているものと痛感させられました。石炭、石油と使用する中で環境問題は昔から言われており、今日でも言われている問題です。エネルギー安定を目指してきたこの400年の後は、安定×環境×コスト、この3つのバランスが取れるような電源構成比を考えていくことが我々世代のエネルギーの向き合い方になるのかなと感じると共に、今がなぜこうなっているのかを知っているか知らないかでは、これからどうするか考える切り口を、自分で考えることができる材料になるとも感じました。
※本文は500ページ以上ありますので、かいつまんだ程度では語り切れないですが。。。