日記

2022-10-05 00:12:00

また1店舗

いつもお世話になっております。
現3代目店主の息子(弟)です。

意味もなく街をぶらぶらしたりすることがあるのですが、今日創業73年のパン屋さんが1軒閉店しているのを目にしました。
店舗の老朽化やコロナ禍を理由に。
飲食・サービス業が閉店するには需要の問題(お客様に求められているか)と構造的な問題(良い商品だが継ぐ人がいない)という2つの側面があると大阪の3つ星レストランの米田シェフがとあるセミナーでお話されてました。
構造的な問題については帝国データバンクによるとサービス業の66.5%が後継者不在とされていますが、需要のある”おいしいもの・お店”は残したいという方がでてくる傾向にあると思います。(常連さんのようなファンの方がお店を継承するような記事もよく目にします。)

私も両親からお店のことは考えずに自分の好きにしたら良い(継がなくても良い)と育てられてきましたが、池亀の味はおいしいと感じていたので継承することへ挑戦せずにお店をたたんでしまうというは嫌だという気持ち(何もやらなければ絶対に後悔する)で前職を辞めて、現在家業を残す道に進むことを決断しました。
※現時点では実家に帰っているわけではないのですが。。。

東京に来て感じることですが、能登で食べていた当たり前のおいしいは東京では珍しいことが多かったりします。
地方の味のみならず世の中にはまだまだおいしいが隠れているとも思います。
大変おこがましいですが、いずれはそのような世に隠れるおいしいを発掘・継承させていただくみたいなこともできると良いな。とも思ってます。

まずは池亀が100年続くように、お客様に食を通じて喜びをお届けできるように自分のできることをやっていきたいと思います。