日記

2023-09-05 22:47:00

利休にたずねよ

いつもお世話になっております。
現3代目店主の息子(弟)です。
日本の詫び寂びの文化発展に大きく貢献したとされる千利休ですが、日本の強みや自社の強みを知るためのきっかけ作りになるのではないかと思い、本を手に取ってみました。豊臣秀吉によって自害せざるを得なかった日を起点としながら、千利休の人生を様々なエピソードと共にその当時に情景を想像させてくれる歴史小説でした。日本の茶事について、日本の伝統だくらいに漠と知っていますが、具体的にどんなものかわかっていませんでした。一つ感じたのは”おもてなし”、時には”戦略”を体現しているモノ・コトであること、詫び寂びだけでなく、その中で燃えた生命の力があってこそ、相手に響くものだと学びました。千利休の人柄、そのころの時代背景、茶会、わびさびとは考えるきっかけをもらえる一冊でした。自社にどのように活かせるか。お客様の心にかなうことを実現すること。私自身は味を残し、発展させることで、多くの方に共感いただける、おいしいと思っていただける、誰かに紹介したいと思えるストーリーや商品作りを心掛けたいと思いました。茶事でなくても活かせることは沢山あるはず。